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みのりて〈室内楽の秘境〉7/27公演に向けて

ラッヘンマン の temAが難しすぎて、こんなことしてると頭おかしくなる!と言いながら、複合的な書法に翻弄される毎日。


ヘルムート・ラッヘンマン は、ドイツ出身の作曲家で、ラーメン二郎で「明日ラッヘンマンのシュタウプの本番だから気合い入れなきゃ!」と耳にしたらば、そこにいる音楽ファン・音楽家は、ガタっと詰め寄って「ちょっとスミマセン!!失礼ですが!!!」と声をかけたくなる、そんな作曲家。


80歳を過ぎた今も尚、自らのスタイルを貫いて曲を書き続けている。楽譜をみた瞬間に、詰まってる・・・ギッチギチに詰まっている・・・そして、これは一体・・・どんな音?と旋律楽器なのに、譜表が3段で3声なこともあり。その音を一体だれが弾いているのか、どんな音が飛び出すのか、リハーサルまでドキドキして待っている。そんなみのりてメンバーの初リハの様子がこちら。

決して笑いを狙った作品ではないのに、あまりに難しくて、脳がバグり始めると奏者は笑いが止まらなくなる。Atem(独語:呼吸)のアナグラムtemAは、呼吸を音を発する楽器と考え、音楽に呼吸が組み込まれている為、奏者たちの呼吸は、ラッヘンマン によってコントロールされることになる。ゆえに、同じ箇所を繰り返し練習していると、吸い過ぎて過呼吸なったり、この音は吐くんだっけ・・・?吸うんだっけ・・・?とまさに人間の根底の部分から覆されて行く大作。


リハーサルを繰り返すこと3回、構築美に歓喜の声が上がるようになりました。譜読みの作業は、まるで建築の設計図をじっと読む作業。そしてリハーサルで立体化されていく。セリエリズムの骨頂。


temAは1968年の作品ですが、先日2022年6月IRCAM(パリ)で初演された弦楽トリオの映像もご覧になれます。54年の時を経たラッヘンマン が感じているものに、少し触れるようなそんな感触がありました。temAと聴き比べるのも乙!


2022/07/27(水) 古賀政男音楽博物館内 けやきホール 

まだまだお席ございますので、ぜひお運びください!


日時/2022/07/27(水)

第1部/開場15:00 開演15:30

第2部/開場18:30 開演19:00

*各公演とも休憩なしの約70分公演。 曲間の入場可能。


会場/けやきホール (古賀政男音楽博物館内)

代々木上原駅下車 徒歩3分 

〒151-0064 東京都渋谷区上原三丁目6-12


入場料・全席自由/一般4000円・学生1500円・第一部のみ未就学児500円


曲目/

ラヴェル/博物誌 (m-sop.pf)

ラヴェル/マダガスカル島民の歌 (m-sop.fl.vc.pf)

ラヴェル/マ・メール・ロワ (fl.vc.pf)

ブーランジェ/春の朝に(fl.pf)

メシアン/クロウタドリ(fl.pf)

ラッヘンマン/TemA (1968) (m-sop.fl.vc) 


出演/

小阪亜矢子 メゾソプラノ

今井貴子 フルート

北嶋愛季 チェロ

安田正昭 ピアノ


ご予約:https://teket.jp/3461/12271 お問い合わせ/minorite22@gmail.com


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